8日に発生した台風7号は、15日に紀伊半島に上陸のおそれ。お盆休みの期間中に影響が出ることが考えられます。今後の進路注意が必要です。
この記事では台風7号(ラン)の最新情報を、気象庁、米軍台風情報(JTWC)とヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)、の最新情報を気圧の状況などを見ながら分かりやすく解説していきます。
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「台風のたまご」と呼ばれる、台風が発生する前の状態(熱帯低気圧)を把握しておく事で、より早く台風発生の情報を知ることができ、身を守る対策にも繋がりますのでお役に立てると幸いです。
最新の進路予想図(速報)
引用元:ウェザーニュース
8月8日(火)南鳥島近海で発達中の台風のたまご(熱帯低気圧)が、台風7号【ラン】になりました。
8月14日(月)14時現在、小笠原近海におり、ゆっくりと西北西へ進んでいます
名称 | 台風7号(ラン) |
強さ | 強い |
方向・速さ | 北西10km/h |
中心気圧 | 965hPa |
最大風速 | 40m/s |
最大瞬間風速 | 55m/s |
今後は発達しながら西北西していく進路図になっています。13日には強い勢力のまま東海や関東に近づく予想図になっているので、お盆期間の日本列島の影響が心配です。
気象庁による台風7号の最新情報
まずは気象庁の情報から見ていきましょう。
8月14日13時の進路予想図です↓
引用元:気象庁
- 「×」:現在の台風の中心位置
- 白い点線の円:予報円(台風の中心が入る確率70%)
- 細い赤い線内の領域:暴風警戒域(暴風域に入る恐れのある範囲)
- 黄色い円内:強風域(15m/s以上の風の範囲)
- 太い赤い円内:暴風域(25m/s以上の風の範囲
- 青い線:経路
台風7号(ラン)は14日13時現在、潮岬の南東約200kmにいます。時速15km/hの速さでゆっくりと北西へと進んでいく予報図になっています。
次に気象庁の天気図を見てみます。
私たちが日頃テレビでよく目にする天気図は気象庁が発表しているものなので馴染みがありますね。
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気象庁の天気図では、低気圧や高気圧の場所や進む方向、速さが見てすぐ分かる図になっていますね。
8月14日9時現在、気象庁の天気図でも台風7号(ラン)の発生が確認できます。
引用元:気象庁天気図
上の天気図から、現在台風7号(ラン)は中心気圧は965ヘクトパスカル、時速15kmのスピードで北西へ進んでいることが分かります。
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時速15kmは自転車並みのスピード。
台風はゆっくりのほうが被害が大きくなりやすいので今回も心配ですね。
米軍(JTWC)による台風7号の最新情報
次に情報が早いと言われている、米軍の台風情報から見ていきます。
【米軍の台風情報とは】
- ハワイにある米国合同台風警告センター(JTWC)が発表している台風情報です。
- 本来は、軍事作戦の為にアメリカ政府が利用する情報ですが、一般の人でもアクセスできるようになっています。
米軍(JTWC)情報による進路予想図
米軍情報による進路予想図を見ていきます。↓
引用元:https://www.metoc.navy.mil/jtwc/products/wp0723.gif
- 「Z」:台風の通過時刻(+9時間すると日本時間になる)
- 「KTS」:台風の中心付近の最大風速
(単位はノット(KT)で、1ノット=およそ0.51m/s)
現地時間14日6時(日本時間14日15時)には伊豆半島に接近する予報になっています。
米軍(JTWC)情報による予報図
次に米軍情報の予報図はこちら↓
引用元:米軍合同台風警報センター(JTWC)
上の画面、真ん中上あたりにある赤矢印→「TY07W ”LAN”」が現在日本に接近している台風7号(ラン)です。くっきりと台風の目がこの図からでも確認する事ができます。
その台風7号(ラン)のはるか東には赤矢印→「TS05E”DORA”」が発生しており、これが台風8号(ドーラ)です。
- TD:温帯性暴風雨・熱帯低気圧(最大風速11m/s以上)
- TS:台風(最大風速17m/s以上)
- TY:強い台風(最大風速32m/s以上)
- STY:スーパー台風(最大風速67m/以上)
数字の前の「TY 」と言うのは、台風の勢力を表す基準の表記で、TY は、「強い台風」(最大風速32m/s以上)になります。
強い台風のまま近畿や東北へ上陸する予報なので心配です。
- 黄色の円(LOW):24時間以内に台風になる可能性が低い
- オレンジ色の円(MIDIUM):台風になる可能性は高いが24時間以上かかる
- 赤色の円(HIGH):24時間以内に台風になる可能性が高い
- 水色の円(SUB TORPICAL):台風と熱帯低気圧の間
次にヨーロッパの予報を見ていきましょう。
ヨーロッパ中期予報センターよる台風7号の最新情報
ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)は、台風進路予想は世界一良く当たると言われているほど、精度が高く、台風が発生する前から進路予想が見られることも特徴です。
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気象庁は台風が発生してから詳しい情報が発表されますが、ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)は台風のたまごの状態の頃から進路予想をしてくれますよ!
【ヨーロッパ中期予報センターの台風情報】
- 台風進路予想は世界一良く当たると言われている。
- 精度が高く、台風が発生する前のたまごの状態の頃から進路予想を見ることができる。
- 10日間の予報天気図も確認できる為、長期的な動きが分か離、台風のたまご発生も見つけやすい。
では、ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)で長期の予報天気図を確認していきましょう。色が濃いほど強い風を表しています。↓
引用元:ヨーロッパ中期予報センターECMWF
潮岬付近に、濃い緑色と黄緑、黄色の「L」の渦が確認できます。これが台風7号(ラン)です。
14日から15日の予報図で近畿から東海に上陸しる予想です。
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発生当初の予報では関東直撃と言われていましたが、だんだんと進路が関西に向かい、近畿や東海を直撃する予想なのでとても怖いです。
お盆休みは帰省で新幹線や飛行機の利用を予定している方も多いと思います。計画運休や交通機関の乱れも気になりますね。
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ヨーロッパの情報は長期の予報を確認できるので、長期休みの計画やイベントなど、少し先の予報を知りたい場合はヨーロッパの情報を参考にすると良いですね。
次に日本への影響も見ていきましょう。
大阪、関東、九州沖縄への影響は?
8月14日14時現在、台風7号(ラン)は近畿や東海に向かってゆっくりと進んでいます。
現在の関西はまだ雨も降っていませんが、明日15日は関西は大雨と強い風が吹きます。
せっかくのお盆休み、帰省や予定を入れられている方も多いと思います。台風の被害が出ないことを願います。
今後の情報も随時更新していきます。
台風の名前
台風7号の名前は「ラン(Lan)」です。
「ラン(Lan)」はアメリカが提案した名称で、嵐を意味する語からとられています。
- 台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
まとめ
- 8月8日(火)、台風7号(ラン)は南鳥島海上で発生しました。
- 8月14日14時現在、台風7号(ラン)は近畿や東海に向かってゆっくりと進んでいます。
- 15日は近畿東海に上陸する予想。勢力も強いままなので被害が出ないか心配です。
- 計画運休や、交通機関への影響が出ていますので、今後の情報に注意が必要です。
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今後の台風シーズンに向けて、日常的に食糧の確保や台風対策グッズを確認しておくと安心ですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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